ある作家が、作家としての出発点である若輩の頃に「翻訳」した作品を、後年に至って改めて「再翻訳」した本を読んでいましたところ、訳者あとがきで興味深い記述がありました。
それは、「再翻訳」をしている高齢作家である現在の自分は、「当時の翻訳者である自分の年齢」も、「原作者が作品を書いたときの年齢」もすっかり上回ってしまっている、というような状態にやや戸惑うというような記述です。
このような錯綜した感慨を抱くことは、翻訳をしたことがない自分には訪れることはありませんが、これに少し近いような、「あのときの彼」よりすでに年老いてしまった自分、というのを実感することは多々あります。
自分は何かを書いたり作ったりする人間ではありませんから別にいいといえばいいのですが、すさまじい作品などに出会い、「こんな作品を自分より年下の人間が書いたのか」と驚くようなときは、何もせずにただただ馬齢を重ねてきてしまった自分の人生に対する一抹の情けなさと、「何も残していない」という事実の爽快さを感じることになります。

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Posted by utyuuuu  at 18:30 │Comments(0)戯言

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